(C)TWO-WAY/小学校/道徳/6年/日本人
TOSS大和 近藤光弘
「ものづくり」の国日本。どんな仕事にも手抜きをせずに完成度の高いものを作ってきました。それが、強制労働という条件のもとでもいかんなく発揮されました。
【 】内は、主な写真や説明の画像
1 ナヴォイ劇場
【中央アジアの地図・ナヴォイ劇場】
説明 ウズベキスタン。中央アジアにある旧ソビエト連邦の共和国です。
首都タシュケントにナヴォイ劇場があります。中央アジア最大のオペラ・バレエ劇場です。
【劇場の壁や天井】
入り口、壁、天井には、見事な彫刻や模様があしらわれています。
発問 どんな人たちが作ったのだと思いますか。
1 彫刻家 2 兵士 3 旅人
第一unofficail社長PF USDは誰だった
2 日本人抑留者
【劇場左壁面のプレート】
説明 劇場左の壁に、プレートが貼ってあります。
大きくしてみましょう。
【プレートの拡大】
指示 読みなさい。
「1945年から1946年にかけて、極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォイー名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した」
説明 旧ソ連が、戦後60万人の日本人を抑留し、強制労働に使役した人々でした。
3 過酷な労働
【ウズベキスタンのインフラ】
説明 このウズベキスタンへは、約2万5千人。抑留者は道路、工場、運河、炭鉱、発電所など社会基盤の建設にあたりました。
厳しい収容所生活、過酷な労働条件で、813人がウズベキスタンの土となりました。
説明 ナヴォイ劇場建設には約2500人が当てられました。
食事は一日300グラムのパンとスープ。
極寒の中、建設足場の板を持ち帰って燃やして暖をとった。
2年で60人が寒さと疲労で亡くなった。
しかし、強制労働だとしても仕事を手抜きすることはなく、予定工期を大幅に短縮して工事を終えた。
彼らは、戦争に敗れても日本人の誇りを捨てることなく、丁寧な仕事をして見事な劇場を完成させた。
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4 日本人への好意と尊敬
【地震の様子】
説明 1966年、首都タシュケントを震源とした震度8を越える大地震が起きました。
建物の3分の2が倒壊しました。
発問 ナヴォイ劇場はどうなったと思いますか。
1 全壊 2 半壊 3無傷
説明 当時築18年を迎えたナヴィオ劇場は全く無傷。がれきの山の中で凛と輝いていました。
【ナンと果物】
説明 ウズベキスタン中央銀行副総裁アブドマナポフ氏は子供のころ、日本人が働く姿を見ました。
いつも疲れて帰ってくる日本人抑留者を見て彼は、宿泊先に自家製のナンや果物を差し入れに行きました。 すると、その数日後、同じ場所にあるものが置かれていました。
発問 何だと思いますか。
説明 巧妙に作られた手作りの玩具でした。受けた恩に精一杯謝意を表したのです。
ウズベク人の子供たちは、母親からこう言われて育ちました。
「日本人は規律正しい人々だ。勤勉で物を作ることがとても上手な人達だ。そしてお返しを忘れない律儀な人々だ。あなたも日本人を見習って大きくなりなさい」と。
強制労働にもかかわらず働く日本人の働く姿を目の当たりにした市民たちは、好意と尊敬の念を持ち始めます。
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5 日本人墓地を整備
【日本人墓地】
説明 ウズベク人は、日本人の墓地を作りました。簡単な十字架を建てただけの墓です。
ソ連時代、日本人墓地をつぶして更地にするよう指令が出ました。
【ポツダム宣言】
説明 ポツダム宣言に次の条項があります。
九 日本国軍隊は、完全に武装を解除された後、各自の家庭に復帰し、平和的かつ生産的な生活を営む機会を与えられる。
条約違反を隠すためです。
しかし、ウズベキスタンの人たちは、指令を無視して「ここは日本人が眠っているのだから」と墓地を荒らさず守ってくれました。
【中山恭子氏】
説明 1991年、ソ連が崩壊。ウズベキスタンは独立します。
中山恭子特命全権大使がウズベキスタン政府に、日本人墓地の整備をしたいとお願いしました。
発問 スルタノフ首相からすぐに返事がきました。なんでしょう。
1 はい 2 いいえ 3 その他
説明 3
「ウズベキスタンで亡くなった方のお墓なのだから、日本人墓地の整備は、日本との友好関係の証として、ウズベキスタン政府が責任を持って行う。
これまでできなかった事は大変はずかしい。早速整備作業に取りかかります」
6 桜公園
【中央公園】
説明 タシケント市長から提案がありました。
「建設中のタシケント市の中央公園を日本の桜で埋められないだろうか」
ウズベキスタンの日本人墓地と中央公園には、日本から寄贈された1900本の桜の木が、毎年美しい花を咲かせています。
引用図書 「ウズベキスタンの桜」中山恭子著 中央出版
「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田恒泰著 PHP新書
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